小説家、漫画家など、多数のネタだしが必要な人に
脳味噌の活性化方法の一つにこんな手段は如何でしょう。
もちろん、作家でなくても、脳活性化には抜群の効能を発揮すると思います。
たとえば、
新しいツールを使ったときは、『前に使っていたものより良くなった』のは特筆すればいいけれど
『前に使っていたものより使い勝手が悪い』のは無視するに限る。
使い勝手の良い方を使えばいい。
「前のより使い勝手悪い悪い」って言ったって、良くなるわけじゃないんだから。
そのツールの癖をつかんで、ストレス無く使えるようにした方がいい。
多分、私は、その能力がかなり高いと思う。
以前、友人の家で、ワープロで清書したことがあった。
とにかく、使いにくいワープロだった。
けど、三回同じミスをしたときに、『これ』さえしなければどうにかなる、と気づき
そのあとは普通に使えた。使いにくいのは変わらないけど。
友人に言われたもんだ
「そのワープロを、そんなするする触ってるの、君だけだよ」って(笑)
本人もイライラするらしい。
安かったらしいけど、やっぱり機能性と値段ってある程度正比例するんだよ。
娯楽は多少けちっても、他に遊び方もあるけれど
仕事に使うツールはけちっちゃだめだ。
他に手段が無いのなら、それを使うしかないんだから、文句言っても仕方ない。
文句いう暇があるなら、どうやったら上手く使えるか考えた方がいい。
『怒る』とか『腹を立てる』とか『文句をいう』って、全部『無駄』なんだよね。
時間の無駄だし、ストレス掛かるし、作業は進まない。
それでもイライラするし、腹は立つ。
そういうときは自分に問うてみる。
- 「他に手段はあるか?」
- 「無いなら、どうすればこの事態をストレス少なく乗り切れるか?」
- 「今、この仕事を完璧に、素早くこなす方法は何か?」
簡単にいうと
「これを使いこなすにはどうすればいい?」
と自分に聞けばいい。
脳は勝手にそれを導き出してくれる。
自分の脳を信じましょう!
それを自分に問いかけたあとは、もう『文句』は言ってはいけない。
その文句で、脳の作業が遮られる。
黙って黙々とそれを使っていると、そのうち解決策を思いつく。
すると、ストレスはかなり軽くなる。
脳は『ハードディスク(記憶媒体)』ではなく、『ひらめきマシン』として使うのが、一番いい。
毎日仕事で頻繁に使う電話番号ならおぼえた方がスムーズに進むけれど
友人の番号とか、『秒速』を求められないものは、手帳を見ればいい。
テストをされるのでもなければ、
手帳を見れば良いようなことを記憶するために脳を使うのはもったいない。
もちろん、自然におぼえるものを忘れろ、って言ってるわけではない。
脳は、なるべく空っぽにして、『ひらめきマシン』に使うのがいいということ。
思いついたことはメモにして即座に脳から追い出して、脳は常に空っぽにしておく。
小説家とか、漫画家とかを目指すなら、脳はそう使わないとネタに困ると思う。
つまらないものをおぼえる暇があるなら、
それはメモして、どんどんと新しい情報を仕入れた方がいい。
常に常に常に、『新しいこと』を目から、耳から、皮膚から吸収して
『何も考えずに』ただ呟く。
「次のネタは何がいいかな」
吸収したものが閾値を越えていたら、そんな問いかけをせずとも
ふとしたときにネタは思いつく。
解決方法は浮かぶ。
あとは、それを実行するだけ。
テレビを見る、本を読む、旅行に行く、人と会う。サイトを漁る。美術館、博物館に行く。
さまざまなことをただ、脳味噌に詰め込んで(無理におぼえなくていい)いけば
ポンッ、とネタは出てくる。
一度この感覚をおぼえたら、 『覚える』必要はない ことはわかると思う。
ただ、脳に詰め込むだけ詰め込んで
つまりは、目や耳や皮膚から『それ』を体内に入れてしまえば、
『それ』そのものを『記憶』しておく必要は無い。
たとえば
科学の番組を見ていて、
「ああ、こんなことができるんだ」と思ったときに
『こんなこと』の細かいことを整理して記憶する必要はない。
気になるなら、キーワードだけメモしておけばいい。
とくに、番組になったものは、後でネット上でいくらでも検索すれば出てくる。
結果的には、
- 『詳細』というものは、99%必要ない。
- 本の内容は、12%しか必要ではない。
↑を基準にすれば、サイトの情報は、一ページにつき、1キーワードが頭に残ればそれでいい。
見たサイト、見た本を全部記憶しなければならない、という枷はどこにも無い。
あなたの人生を振り返ってみてほしい。
学業を卒業してから、『本を丸暗記』していたことで、役に立ったことが何度あった?
平家物語の丸暗記が「記憶力凄いね」以外に、役に立ったことがありましたか?
(丸暗記は脳の活性化につながるので、全部ムダというわけではないです)
本の丸暗記はしていなくても、ふとしたきっかけで、過去に学んだこととというのは思い出せる。
『ネタだし』に必要な情報、というのはそういうものであって、
丸暗記したものというのは、基本的に役に立たない。
もちろん、法律関係の小説を書くなら、六法全書の丸暗記は役に立つ。
料理関係の創作物なら、レシピの暗記は役に立つ。
けれど『暗記しよう』と思ったら、時間を食う。
新しい情報を仕入れる時間が損なわれる。
暗記をするより、新しい情報を仕入れるのが先、だと、私は思います。
とにかくとにかく、ずっとずっとずっと、新しい情報を仕入れていけば
どれ一つ『暗記』していなくても、それはあなたの中で種になって眠っています。
そして、ふとしたきっかけでそれは発芽し、他の芽と絡み合いながら、巨大な『知識の森』を作り上げます。
その『知識の森』は、あなたの作品に『奥行き』を与えます。
『知識の森』が無いときにあなたが書いた話は
どのキャラクターも全員『あなた』でしかないはず。
主人公は『あなた』でしかなく、主人公の友人も主人公とまったく同じ考え方で
主人公のライバルも主人公に似ていて、ただ『逆らって』いるだけ。
謎のキーマンも、主人公が知らないことを知っているだけで、主人公と同じ性格。
だから、読んでいてつまらない。
たとえるなら、目の前にあるタイルが、赤一色で塗りつぶされている状態。
どれもこれも、真っ赤で、差異がなく、『壁である』ということ以外に、存在していることに意味がない。
主人公が『やる』と言ったことは結局、全員が『許して』実行される。
あなたの描くキャラクターも『キャラクターである』ということ以外に意味がない状態では、話がつまらないのです。
『知識の森』を作り上げる間に、あなたはいろいろな人に接するでしょう。
インタビュー記事を読んでみれば、『あなた』と『考え方の違う人』にいくらでも会えるでしょう。
『あなた』なら『こうする』のに『その人』は『そうする』のです。
そういうことを『暗記』する必要は無いですが、それはあなたの脳に『別の選択肢がある』とインプットされます。
すると、あなたが描くキャラクターは、みんな『別人』になるのです。
目の前にあるタイルはいろいろな色をしており、主人公が赤ならば、ライバルは青。
主人公の友人たちはオレンジやピンク。謎の人は紫。
こういう『変化』が『壁』を『芸術的な存在』にします。
あなたのキャラクターはさまざまな性格を見せ
主人公が『やる』と言ったことをなし遂げるのに、さまざまな『障害』を『乗り越える』ことになります。
その『障害』が面白いのです。
芸能人や知人を、ピンポイントで観察して、キャラクターのモデルにする方法もありますが
それをするには、その観察した人のしたことを『暗記』しなくてはなりません。
一つの作品で何人のキャラクターが出てきますか?
別の作品を作る時に、また、別のモデルを暗記するのですか?
ファンタジーの魔王のような役を作りたいときに、ぴったりする人がいなかったらどうしますか?
そう考えと、気が遠くなるでしょう?
キャラクターを模倣できるほど他人を『観察』することはストレスなのです。
『暗記』する、ということが、そもそもストレスなのです。
だから、『暗記』しなくて良い状態、を作り
ただただ、インプットを続けるのです。
年表を覚えるときに、イギリスの年表、フランスの年表、日本の年表、だけ見て覚えるとなかなか頭に入りませんが
それらをさらったあとに、何年にイギリスではこれがあって、フランスではこれがあって日本ではこれがあった、と並べ替えをすると
年表を網の目で覚えることができます。
『知識の森』というのはそういう状態です。
一つ一つはなんのネタになるのかわからない、スカスカの種ばかり。
けれど、それが成長して枝を絡み合わせれば、巨大な森になっているのです。
暗記しよう、とか、これは覚えておきたいとか、何も考えず
ただ、インプットを続ける方が、インプット量は上がるのです。
まずはインプット量を増やすこと。
同じ専門用語でも、一回聞いたら忘れますが、二回三回聞いていると「前にも聞いたことがあるな」と思います。
十回も二十回も聞いていると、それがどんな意味か、わかるようになります。
『それについて勉強』をしなくても、インプット量さえ多くすれば、それは勝手に『森』になって『知識』となるのです。
それには、テレビを見るだけでいい、本を読むだけでいい、人と会うだけでいい。
そして、有酸素運動。
酸素は脳を活性化させる最大の要因です。
インプットしてインプットしてインプットして、一日に1時間ほどの散歩。
通勤している人なら軽々クリアしているでしょう。
あとは、
気になったことだけ、メモしておけばいい。
メモをする基準。
- 10分以上そのことを考えている。
- 以前に、思いついたことが無いことである。
- 他のことをしているときに、まったく別のことを思いついた。
この3点。
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たとえば、「これしてみたい」というようなことを考えついて、
それ以上「どうすればいい」ってことを思いつかないのに、ずっと頭にある時。
それは、脳が『これはしたほうがいいから忘れるな』って言ってるわけです。(多分)
だから、そういうのは、メモしてしまえばいい。
すると、他のことを考えられるようになります。
メモをしないと、『実行するまで』そのことが頭にあって、他のことを閃きません。
それはもったいない!
そっこうメモして、暇なときにメモを見返して、実行すればいい。
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『以前に思いついたことがないこと』
こういうのは、さっさとメモしないと、忘れてしまいます。
夢と一緒です。
起きた瞬間は覚えていたのに、トイレ行ってメモしようとしたら雲を霞と消えていた記憶。
あれほどもどかしいことはないです。
そして、大体、二度と浮かびません(笑)
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他のことをしているときに、まったく別のことを思いついた。
これも、メモして忘れてしまいましょう。
なぜなら、今している作業を完了させるのが先だからです。
『次にこの思いついたことをしよう』と『思いながら』していると
今の作業は集中できずに長引きますし、その作業が終わった瞬間、
『しようと思っていたこと』は忘れているでしょう。
他の作業をしているときに思いついたことは、メモをとって作業に戻る方がいいです。
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↓パソコンを使っている時のメモなら、Windows標準添付の『付箋』がオススメ♪
Windows7 初期添付の『付箋』を使ってみた。 | BL作家 晶山嵐の日記
ただ、この付箋、何が困るって『枚数制限』がある。
付箋は他にも、無料でいくつかソフトがあるのでそれを使ってもいいんだけど
今のところ、枚数制限される前にメモをまとめる、というので一年近く使ってる。
やっぱり、かなり便利だと思う。
パソコンの前に居ないときは、ボイスメモオススメ。マジオススメ♪
メモしていれば、ネタは山ほど出てきます♪
まずメモからやってみてくださいませ〜♪
Enjoy!&Thank you♪
2014_02_03(月) am07:30
音声メモをパソコンで管理できるボイスメモ。
私が使っているものです♪ 快適〜♪
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