昨日、大合唱が凄かったからか、寝起きは最悪……
つか、今まで寝てたのはさすがに珍しいです。
寝起きの夢で
『順列を正せ!』
って、言われました。
なんのことだろう……と考えてみるも思いつかないので
検索してみたけど
『順列を正せ』ってそんなに使わない言葉のようで、『順列』でしか引っ掛かりません。
『順列を正せ!』というと
漫画『蒼天航路』の袁紹さんを思い出すだけです。
鼻血吹いてまで怒っていた袁紹さん。
最近、また『蒼天航路』を読み返しています。
読むたびに、何か気づきがあるので、楽しい。
曹操とか夏侯淵が言ってるんですよ。
「することをどんどんしていくと、次から次にしたいことが生まれ、心が広がっていく」
って
これがね、凄いよくわかるんです。
私のレベルまで引き下げての話ですが
書けば書くだけ、ネタが出るんですよ。
日記にしろ、小説にしろ。
頭の中で考えているだけだと、駄目なんです。
『文字』としてどこかに書いて初めて、それは頭を脱出するんです。
狭い頭の中で『考えて』いると、頭の容量なんかすぐに一杯になっちゃう。
だから、『文字』として外に出すことで、頭の容量に隙間ができ、考えが『文字』として『確定』したことで、その『確定』したことを礎に『次の考え』が頭に生まれる。
頭の中、ってのは常に空っぽにしてなきゃいけないのだと、私は思います。
メモ魔の人がよくいろんなアイデアを思いつく、っていうのは
常に『メモ(考えを文字にする)』ことで、脳の容量を空けているのでしょう。
どんなつまんないことでも、なんでもかんでも『文字』にして脳から『出して』しまう。
だって、「こんなこと、書くほどの価値がない」って思う、その『価値がない』ことが脳の限りある容量を占拠してるんですよ。
それが一番もったいない。
『つまらない』考えだからこそ、文字にする価値があるんです。
脳の容量を空けるために。
メモが見つからなくてどっかいったのなら
それは必要のない考え。
書いて忘れることが必要だった、ということだと思っています。
だって、無駄なことを覚えているよりはよっぽど良いですもの。
パソコンには『ハードディスク』と『メモリ』と『CPU』があります。
『CPU』が考え
『メモリ』が処理し
『ハードディスク』が覚える
脳はハードディスクの何十倍、何万倍の容量の記憶を蓄えられる、ってよくいいますけど
それを生かせるのは『訓練された脳』であって、普通は無理です。
だって、脳のどの引き出しに何を入れたのか、それを覚える必要があるのですから。
大体の脳は、引き出しにしまってしまうと、そのまま忘れてしまいます。
潜在意識、というものですね。
引き出しに入れたもの、全部思い出せますか?
これはここに入れた、じゃなく、引き出しの中のもの、全部。
大体は無理でしょ。
引き出し開けたら「こんなのここに入ってたんだ」ってものが必ずあります。
「こんなのここに入ってたんだ」ってのは、引き出しを開けないとわからないことです。
その上で「こんなのここに入ってたんだ」ってモノを『探す』時はその引き出しを開けないわけです。
すごく頭がよい人は、部屋を片づけるときに、
この引き出しにはこれ
この引き出しにはこれ
押し入れも区画割りして、きっちりものを入れて行って、
不要なものは無い、状態にできるでしょう。
けれど、『片づけ、整理整頓』系の本がこれだけ出版され、これだけ売れている、ということは
ほとんどの人はそんなきっちりしたことできてないわけです。(私だよ)
とりあえず押し入れに詰め込んでしまう。
暫時、ここに置いてしまう。
今は、これはここに置いておこう。
そういうことをするから、後からどこに何を置いたのかわからなくなる。(私だよ)
だから、使いたいときに使えなくて、新しく買って、そのあとで見つかって、同じものが二つある。
そんな状態。容易に想像できますよね。(本当にね!(怒))
脳の中もそうで
なんでも区分けされた『引き出し』に入れて、中のものを引き出しにメモしておければ良いですが
大体は押し入れに突っ込んだり、大きな引き出しに投げ入れたりして
そこに何が入っているのかはわからない状態です。
潜在意識ってのはそれでいいわけです。
だって、いるかいらないかわからないもののために
仕分けをする時間はもったいないですから。
ウインドウズは知りませんが
マックはハードディスクの検索がすごく早いです。
うちのクラシックマックの話ですが
ファイル全部に『インデックス(目次、タグ)』をつけてるんですよねマックが。
そのために、うちのマックは、夜中の12時から、なんか仕事をしています。
その間、すごく動きが遅くなります。
その『インデックスをつける』時間があるから、検索が早いわけです。
タンスの引き出しに「下着、上着、冬物」とかラベルを書くようなものです。
それのもっと細かいことをマックはしているので、検索が早いです。(容量も最新ウインドウズより少ないですけどね。2ギガだから)
その『タグつけ』って面倒くさい。
だから引き出しに何も書いてなくて、中身が何かわからない。
本当にね、私の使ってるもの、タグがついてません。
どうタグをつけて良いのかわからないんですよ。
マジで。
これは大体化粧品が入ってるな、ってのはわかりますが
だからって『化粧品』ってタグが書けない。
だって、化粧品以外も入ってるから。
それを考えると『タグをつける』作業がすごくはかどらなくて、結局しなくて、中身がわからなくて、行方不明になって、片づけるのがいやになる。
超堂々巡り。
忘れちゃって良いもの、というのはたくさんあります。
後で使わないものもたくさんあります。
日常生活だと、それはごみ箱に捨てますが、
ごみ箱に捨てていないゴミだって、家中に散乱しているでしょう?
もう着られなくなった服。もう読まない本。飽きた服。中途半端に使った一〇年前のノート。壊れた鏡。何年前のかわからない薬。
ゴミですけど、ごみ箱に入っていませんよね。
頭の中はもっとすごくて
そういう『いらないと思ったもの』は押し入れに入れることもなく、脳味噌の中に散乱しているわけです。『潜在記憶』という名前をつけられて。
潜在記憶にあるものは、人生を左右するかもしれないけれど
意識的に思い出すことは難しいものです。
ごみ箱に捨てたと思っていたみかんの皮が、実はごみ箱が転がったときにテレビの裏に落ちていて
それを年末の大掃除で見つけたとき、何月何日に食べたみかんの皮であるかなんて、わかりませんよね。
でも、『どんなミカン』かはわからないのに、
それが腐ってかすかに不愉快な臭いを感じさせ、虫を呼び、黴をはやして部屋の空気を汚染し、家具にしみをつけたりするのです。
ゴミが、ゴミでないものを汚してしまう。
捨てないゴミが家賃7万円のマンションの何割を占めていますか。
私は引っ越すときに二トンのゴミを捨てましたよ。
5万5千円の家賃の中に、ゴミの保管料がどれだけあったことでしょう。
今住んでいる実家なんて、何十年分のゴミがありますよ。
ゴミのせいで家が狭いとか、通路が通りにくいとか、臭いがするとか
ゴミ以外を圧迫されていますよ。
脳の中ってのはつねにそんな状態だと思います。
生活していると必ずゴミは出ます。
そのゴミを捨てられないのが脳で
ごみ箱に入れるか、引き出しにしまうかを取捨選択しているのが『夢を見ている時間』です。
ハードディスクだとデフラグをしている状態です。
だから、人は寝ないと頭が働かないのです。
だって、寝ていない状態、というのは
情報を引き出しに整理整頓せず、机の上に広げっぱなしだから。
頭のよい人ほど、机は広く、その上に散乱している情報は多く、どれが必要なものでゴミなのかわかりません。
寝ることで、必要と思われるものを脳が取捨選択し、ごみ箱に入れてくれます。
そして、引き出しにいれたものも、使われないとほこりをかぶって、朽ちていきます。
が、いったん引き出しに入れたものは、捨てられることはありません。
ただ、『潜在記憶』として脳の容量を圧迫するだけです。
脳の中にタグをつけて検索をする訓練をしないと、自分の脳の中は検索できません。
ならば、脳の訓練をするのもいいですが
『検索できる場所』に最初から情報を蓄積すれば良いわけです。
日記、しかり
ブログ、しかり。
書いて忘れて
必要だと思ったときに検索する。
必要だと思わなければ忘れたままで良いわけです。
ハードディスクは『ごみ箱』にファイルを捨てて『ごみ箱を空にする』をしても
ハードディスクの中にそのファイルは残っています。
だからサルベージなどをして救出できるわけです。
パソコンの『ごみ箱を空にする』というのは
その情報を即座に消去する、
のではなく
その情報を入れた引き出しのタグを消して、次に何かを入れるのなら、その時に、引き出しの中のものを消去するよ、ということです。
タンスが100ある場合、
50のタンスが埋まっても、あと50のタンスが空いています。
50のタンスが空いているのだから、新しいものはその空いている引き出しに入れれば良いですよね。
100個のタンスが埋まって初めて、いらないものを捨てて引き出しを開ければ、良いわけです。
だって、しまう場所はたくさんあったわけですから
しまう場所がたくさんある時に、しまう場所をたくさん作る必要はないわけです。
だって、タンス100個全部を使うことがなければ、前の引き出しを掃除する必要はないわけですから。
必要ないことはしたくないわけですね。
パソコンも、脳も。
だから脳のなかでも、パソコンの中でも『ゴミ』というタグをつけられてはいるけれど
容量が一杯にならない限り、その『ゴミ』はゴミに出されることもなく、家の中でごみ袋にくくられて保管されているわけです。
通路を占拠し、部屋を占拠して。
だから、パソコンはデフラグをして、そのゴミを出すと、早くなります。
当然ですよね。
通路や部屋を占拠していたゴミがなくなるから、通行が早くなるわけです。
脳も、できれば頻繁にデフラグを掛けたいものです。
電話番号を何百件も覚えているのはそりゃ凄いですが
電話番号なんてメモすれば良いわけで、
毎時間、毎秒掛ける必要のない電話番号を覚えている必要はないわけです。
(仕事で使う人は覚えれば良いですけど)
メモを見る時間と、脳から思い出す時間
どちらが面倒くさいか、でメモするか記憶しておくかの分かれ目です。
毎日使う電話番号なら記憶した方が楽ですし
一週間に一度しか使わない電話番号なら、メモした方が楽かもしれません。
そんなものに限りある脳の容量を上げるのはもったいない!
パソコンでもそうですが、
『仮想メモリ』というものがあります。
メモリが一杯で仕事ができなくなったとき、ハードディスクの開いている場所をメモリとして使用する機能です。
だから、ハードディスクはデフラグをかけてきれいにしている方が、処理速度が速いわけです。
仮想メモリが動きやすいから。
脳だって、『記憶』するための部分を仮想メモリに使っているかもしれない。
ならば、今必要でない『記憶』は文字として書き出して、脳から追い出せば、脳の仮想メモリを最大限まで生かせます。
アイデアは脳を使わなければ出てこないものです。
記憶自体は、外部に記録できるものです。
ならば
脳はアイデアを沸かせることに特化すれば、アイデアは沸きやすいわけです。
こうして日記を頻繁に書いているときと、ぜーんぜん日記を書いていないとき。
どっちが元気かと言うと、やはり日記を書いているときが元気です。
似たようなネタもありますが
書けば書くだけ書きたいことが出てくる。
そして、似たことでも、前とは少し違う部分を見つけると
そこが私の成長ポイント。
『文字』にしないと、『考え』は頭の中でもやもやしています。
もやもやしているから、そこに掴まることはできず、足掛かりにもできません。
そのもやもやした考えを『文字』として書き出すことで『固定』することができます。
『固定』した考えは、掴まることができますし、足掛かりにできます。
つまりは
登っていくことができるわけです。
一段がどんなに小さくても、砂でも固めながら積み上げれば富士山でもヒマラヤでも作れます。
そのヒマラヤを足掛かりにして、私はもっと高いところに登って行けます。
書いて書いて書いて、書き続けて、頭の中がからっぽになったとき。
仮想メモリが最大限になった脳はものすごい勢いで働きだします。
なーんてことを
もやもや『考えて』おらずに文字にすることで
捨ててしまう。
すると、このことに関してはもう考えなくて済む。
それが『文字』にする意味。
するべきことをすると
したいことがいくらでも浮かんできて
心がどんどん自由になっていく。
『蒼天航路』は私のバイブルです。