9月か10月にアズノベルズさんから商業誌の新刊が出ます。
中華風ファンタジーです。(スゴイ冒険らしい。ありがとうございます)
オリジナルスペでは前から「今度中華風ファンタジー出します。今書いてるので」って言ってたんですが、それを商業誌で出してもらえることになりました。
ついでに、アズノベルズの眼鏡受けキャンペーンの小冊子で、『黒幕−極道決済』の番外短編を掲載してもらえることになりました。(まだ書いてないけど)
先々月はこの商業誌の挿絵用の資料をそろえるのになんか……一杯一杯で。
モデルは春秋戦国時代の中国(三国志よりもっと前)なんですが、地球じゃないので、風俗を全部自分で作らなくちゃいけなくて。(このブログで何度か描いてた中国系のがそれです)自分で挿絵書くならだましだまし書けたんだけど、ひとさまに描いてもらうならそんなこと言ってられないし、で、なんかもー、一杯一杯の癖に変な資料集しかできなかった……
なのにあんなステキな絵に仕上げて下さった タカツキノボルさんスゴイっ! 大感謝です!(はっきり言って資料なんていらなかった気がする)
(特に私お気に入りの脇役が目茶苦茶かっこよくてしばらく目が離せなくなりました)
毎回思うのですが、ひとさまに絵を付けて頂けるっていうのは幸せですねー♪
巻頭に地図を入れましょう、って話しだったんですが、行数が一杯一杯で、きっと断念、なんだろうな……あとがきも半ページになったぐらいだから。
つか、同人で出そうとしたときは200ぐらい行くかなー……とか思ってプロット作ってたから。
それを150(商業誌はうちの同人誌150ページ分)に縮めようって時点で……
ものすごい削りました。
というか、同人だと野放しにだらだら書いてる部分がこんなにあったのか……と。
ンで持って、毎回、ゲラに修正が入ってて……へこむ。
赤ペン入ってる所に付箋貼ってあるんですけど、それがほぼ全ページに貼ってある……ああごめんなさいっ! って感じ。
それ見ると胃にウッとくる。
他の人どんぐらい修正入ってるのか激しく見たい……私も見せるから見せてほしい。(切実)
でも他の人のほうが少なかったら確実にへこむ……うう……
中華風ファンタジーなんですが、うちの本の分類で言うと『独裁者』系です。
中華風ファンタジーというよりは、王朝時代絵巻、って感じ。
美人な第二王子があちこちでからまれて逃げ回って、血の重さに立ち上がってつぶされて、血まみれでやりまくられてオホホホホッ! って感じ。(どんな感じ)
原稿書いてる間中楽しくって楽しくって楽しくって。
サラリーマンばっかり書いてていらいらしてたから(サラリーマンって切った張ったできないんだもんっ! ちょっと人殺したらおおごとになっちゃうし←あたりまえ。当て身くらわしただけで犯罪だし、なんかもーっ鬱屈してたのよーっ! 『有・罪・判・決』ぐらいかけたら楽しいんだけどなー。痛すぎるからやめてくださいって言われてしまった……いーもん。同人で続き書くもん。←実は9巻ぐらいまで話しができてる。商業誌は完全な読み切りです)
王様いいねぇ。戦争起こしちゃえば、血まみれになったって誰が死んだって当然だからねぇ。
サラリーマンの何が辛い、って
「邪魔者は殺す!」って言い切れないこと。
ダメジャン、犯罪冒したら。
なのでみんな引け腰になっちゃう。
つか、切った張ったのファンタジーばっかり書いてたら(現代ものでも普通に殺人起こる話しばっかりだし)、『普通のサラリーマン』がどこまで何ができるのかとか、わかんなくなってるんですよね。
「これって普通? 異常?」って常に迷いながら書いてる。
『成功報酬』の真崎とかの裏の活躍シーンを書きたい感じ。いやいや、設定がすでにできてるからあの車なんですけど。車種かいたっけな。ミサイル防弾もしてる乗用車(笑)
あのあの中学生委員長とか。
高校に繰り上がったときに真崎さんに宣戦布告してくる委員長。かわいいっ!
とか思いながらあの話し書いてました。
話しを書いてると、どんどんとキャラが動いて行って次の話し次の話し、と数年後まで話しができてしまうのが常なので。一度短編でも書いてしまうと、それぞれの人生の山場がすでに頭の中にあるんですよね。
その受けに合う前の土壇場とか。その攻めに合うまでの人生とか。
そういえば『有・罪・判・決』で驚いたんですが。適当に受けの誕生年のロマネコンティを贈ろうとしたら、また、そのとき適当に考えた受けの誕生年が当たり年だったらしく、ロマネコンティが高騰してました。(その前後の年は1万5千円なのに、その年だけ4万5千だか7万5千円だかでした)あ、スゴイ高い! プレゼントに最適っ!
と喜んだのは言うまでもありません。
ホテル貸し切ってテーブル一つだけおいて二人だけで誕生日パーティーとか。
ああいう金持ちスタイル書くのが大好きなので、幸せでした♪
ハロッズ百貨店に二トントラック数台でで買い物をする、という砂漠の人が攻めとか面白そうなんだけど、ちょっとそっち方面に頭が働かないらしく、しきたりとかが全然覚えられないんですよね。
じゃあ、自分のファンタジー王国で砂漠書いちゃえ、と。
砂漠は好きなんだ。
砂漠の王様好きなんだーっ(握り拳)
冒頭の中華風ファンタジーの続編がすでに何本か話しできてまして。商業誌で書けるか同人で書くか。
つか、長すぎるので商業誌では無理な話しがすでに数本できてる(一冊にならないので出してないだけで、ずっと書きためてはいるのです。すでに200ページ越えました。けどなんかまだ序章って感じ!(エロは二回入ってるのに))ので、そっちは同人で出すしか無いんですけど。
とにかく、王様とか王子様とか太子とか皇太子とか皇帝とか丞相とか軍師とか宰相とか将軍とかお小姓とか、えへへへへ……全員美形っ! これぞBL! っていう男ハーレム作ってます。楽しい。想像するだけで顔が緩むほど楽しい♪
ただいま我が世の春〜♪(頭の中だけ)
いや、今はゲラ直しなので春ではない……
とにかく、今はこの中華風ファンタジー王朝絵巻で頭が混乱してて。つか、今年の初めからこれで混乱してまして。
世界の構築が楽しいっ!
私だけの箱庭ーっ♪
とくに脇役を産むのが楽しい。(主役は一瞬でできるから)
で、その脇役に絡めて主役周りもどんどん性格やストーリーができていって巨大な話になる。(脇役の人生もすべてできてるから)
−−『赤狼に喰らわれし冴月の如く』小説本文冒頭
九天堕ちて九地彷徨う
雷は天の理を識り 成す
九天に山の如き城を築き
九地に新星を散りばめる
冴える月の夜来る
凍る湖溶けて流るる
燃える砂弾けて飛び散る
闇の蝶久しく舞飛ぶ
数多の矮星疾く消え散る
咲き急ぐは烈火の如し
散り急ぐは烈火の如し
世の理は九天の内に
これは青銅の剣と革鎧が上等な軍装だった時代の物語。
まだ紙も発明されておらず、書物は竹簡が主。貝貨を使っている地方もあり、人口も少なく、一〇万人を擁する都は大陸に五つしかない。そんな中、千年の栄華を誇った大羅季帝国。それは大乱の後、三二の国に別れ、大戦乱は曜歴一〇八五年から一六七年続いた。曜嶺皇帝を擁する羅季国は追われて南西の小国となり、各国が皇軍を名乗るために奪い合われる。
軍師も戦略も確立されてはおらず、乗馬技術さえ無い。戦は四頭引きの兵車が花形で、ただ一人の英雄の強さが戦を決めた。
そこへ西の天険西鹿毛山脈より突然出現した部族キラ・シ。彼らは鉄剣を持ち、単身裸馬に乗って三海至天(大陸中)を雷鳴の如く駆け抜けた。彼らを指して『一騎当千』という言葉ができた程、強かった。
青銅器時代は終わりを告げ、鉄器の時代が始まったのだ。
強さも美しさも、それだけで財産となり、奪い合われ、破壊され続ける。
神がどこにいるのか、誰にもわからなかった。
曜歴一二五七年。冬。
大陸北東の雪国、賀旨国王城である黒曜城、その最奥の一つ、第二王子史留暉の寝室。
そこは、淫らな悲鳴で埋めつくされていた。
「史留暉……なんて美しい……」
「やめてくださいっ! 父上っ! わたしは母上ではないですっ! 男ですっ! あなたのっ実の息子ですっ父上っ!」
黒檀の寝台に史留暉の銀髪が舞い上がり、雪白の肌に朱が散りばめられていく。それを押さえつけるのは賀旨王唆賀鬼。史留暉はただ、王子としての襟持ちも何もなく、ただその痩身をくねらせて逃げる、のみ。三代続けて争っていた隣国辺留波とも条件付き講和を果たした偉大なる賀旨国の王、唆賀鬼。若くはないが、まだまだ筋骨隆々としていて、北の男達に共通の豊かな髭も蓄えている。妃を何人も娶り、智勇と色に長けた王だった。けれど、その食指はすべて女性に向けられていたのだ。その父王がなぜ自分にこんなことをするのか、史留暉にはわからなかった。
「やっ……あっ……父上っ……ちっ……うぁっ……」
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いきなり冒頭からエロー♪
わかりやすい話しです。
銀髪で金色の目で白い肌の史留暉(しるき)。超美人さん♪
彼をいじめるのが楽しくって楽しくって♪♪
受けを血まみれにしても怒られないファンタジー世界って好き♪
やっぱり白い肌には血がしたたってくれないとっ!
美人さんは苦渋にまみれてもらわないとっ!
攻は人殺しなんて平気でないと!(握り拳)
(『有・罪・判・決』ではそれができた)
王朝時代絵巻万歳!